「トランスレーションズ展 」2020.10.25☀️
東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHT Galleryで開催中の
「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」に行ってきた。
国立劇場で歌舞伎を観た後に、あまりの天気の良さにどこかに行きたくなり
ネットサーフィンをして見つけたのがこの展示会。タイトルにわくわく!
この展示会は、「翻訳」をわかりあえないはずの他者同士が交流するさまざまなプロセスとし、その無限に広がる可能性を独自の視点で研究をしている方々の作品を介して
探っている。
新たなコミュニケーションへの挑戦でもあり、今まで普通に使ってきた言葉や概念の再発見でもある!!
ただ美術作品を鑑賞するのとは違い、一緒に考えて、体験して実感してみる
エキサイティングな展示会。
色んな展示がある中で、特に心を惹かれたのが
「ポジティブ辞書編集」
(Positive Lexicography)という展示。
心理学者のティム・ローマスさんが、収集した翻訳不可能な世界中の感情にまつわることばを、ドミニク・チェンさんが厳選し、翻訳したもの。
日本語にはないけど、世界のどこかでは使われていることばたち。
世界のどこかでは、共有されている感覚。
日本語の説明を読むと、「こんなことば欲しかった!!」と思うものばかり。
何よりその思考回路、出来事、感情を捉える考え方が素敵だなあと思う「ことば」がたくさんあり、すべてを写真に収めたいと心から思った。
大学で英語圏の文学を学ぶようになって、言葉の歴史的・地域的な文脈が理解できなくて苦しむことが多々あるんだけど、この展示で母語以外の言語を習得することは、その地域の考え方や感覚を手に入れることだと強く再認識。
今まで気の遠くなる気持ちだったけど、目の前に溢れる素敵なことばたちを目の当たりにしてもっと多くの言語を学びたいと思った!!
今持ってない感覚をたくさん手にしたら、もっと自分の頭に浮かんでることなどを
鮮明に具体的に伝えられるかもしれない。解像度を上げていきたい。
「翻訳できない世界のことば」
(Lost in Translation: An Illustrated Compendium of Untranslatable Words)
エラ・フランシス・サンダーズさんの作品。
これもとっても素敵だった。
他にも沢山あって一つ一つどれもよかった。
独り言ブログだけど、詳細を全部書くのは我慢しときます。(笑)
でも少しだけ
ああ、あれもこれも面白かったなあ!
今回展示自体もすっごく面白くて90分あっという間だったけど、
何よりこういうことに情熱をささげている方がたくさんにることに驚いた。
こういう方たちのお陰で世界はどんどん良くなっていってるんだろうな。
盛大に感謝。
帰り際売店でちゃっかり4冊購入しちゃった。わーい!
他にもまだ面白そうな本があったので追々買おうと思う。
一人でも多くの人に足を運んで実際に見て体験してもらいたいなあ!!
2021年 3月7日までやってるのでぜひ!
展示会についての記事
エラ・フランシス・サンダーズさんの公式サイト
ティム・ローマスさんの公式サイト