“Snack Attack”
“Destiny” by Fabian Weibel
最初はお家の中に入り込む太陽の光の描写が綺麗だなあとまったり観ていたら、
ハラハラする展開に。
こうゆうストーリー展開初めてだなあ。
定期的に見たい作品!
#Youtube #ショートアニメーション
#FabaianWeibel
『The Present』
たったの3分ちょっとでほっこり。
素敵なショートアニメーション。
Youtube " The Present"
https://www.youtube.com/watch?v=WjqiU5FgsYc&feature=share
2020.10.26
#Youtube #ショートアニメーション
「トランスレーションズ展 」2020.10.25☀️
東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHT Galleryで開催中の
「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」に行ってきた。
国立劇場で歌舞伎を観た後に、あまりの天気の良さにどこかに行きたくなり
ネットサーフィンをして見つけたのがこの展示会。タイトルにわくわく!
この展示会は、「翻訳」をわかりあえないはずの他者同士が交流するさまざまなプロセスとし、その無限に広がる可能性を独自の視点で研究をしている方々の作品を介して
探っている。
新たなコミュニケーションへの挑戦でもあり、今まで普通に使ってきた言葉や概念の再発見でもある!!
ただ美術作品を鑑賞するのとは違い、一緒に考えて、体験して実感してみる
エキサイティングな展示会。
色んな展示がある中で、特に心を惹かれたのが
「ポジティブ辞書編集」
(Positive Lexicography)という展示。
心理学者のティム・ローマスさんが、収集した翻訳不可能な世界中の感情にまつわることばを、ドミニク・チェンさんが厳選し、翻訳したもの。
日本語にはないけど、世界のどこかでは使われていることばたち。
世界のどこかでは、共有されている感覚。
日本語の説明を読むと、「こんなことば欲しかった!!」と思うものばかり。
何よりその思考回路、出来事、感情を捉える考え方が素敵だなあと思う「ことば」がたくさんあり、すべてを写真に収めたいと心から思った。
大学で英語圏の文学を学ぶようになって、言葉の歴史的・地域的な文脈が理解できなくて苦しむことが多々あるんだけど、この展示で母語以外の言語を習得することは、その地域の考え方や感覚を手に入れることだと強く再認識。
今まで気の遠くなる気持ちだったけど、目の前に溢れる素敵なことばたちを目の当たりにしてもっと多くの言語を学びたいと思った!!
今持ってない感覚をたくさん手にしたら、もっと自分の頭に浮かんでることなどを
鮮明に具体的に伝えられるかもしれない。解像度を上げていきたい。
「翻訳できない世界のことば」
(Lost in Translation: An Illustrated Compendium of Untranslatable Words)
エラ・フランシス・サンダーズさんの作品。
これもとっても素敵だった。
他にも沢山あって一つ一つどれもよかった。
独り言ブログだけど、詳細を全部書くのは我慢しときます。(笑)
でも少しだけ
ああ、あれもこれも面白かったなあ!
今回展示自体もすっごく面白くて90分あっという間だったけど、
何よりこういうことに情熱をささげている方がたくさんにることに驚いた。
こういう方たちのお陰で世界はどんどん良くなっていってるんだろうな。
盛大に感謝。
帰り際売店でちゃっかり4冊購入しちゃった。わーい!
他にもまだ面白そうな本があったので追々買おうと思う。
一人でも多くの人に足を運んで実際に見て体験してもらいたいなあ!!
2021年 3月7日までやってるのでぜひ!
展示会についての記事
エラ・フランシス・サンダーズさんの公式サイト
ティム・ローマスさんの公式サイト
プルカレーテ演出『真夏の夜の夢』@プレイハウス 2020/10/20 19:00
演出 シルビヴィウ・プルカレーテ
潤色 野田秀樹
舞台美術・照明・衣装 ドラゴッシュ・ブハジャール
音楽 ヴァシル・シリー
映像 アンドラシュ・ランチ
出演
鈴木杏・北乃きい・加治将樹・矢崎広・今井明彦・手塚とおる・加藤諒・壌晴彦・長谷川朝晴・山中崇・河内大和・土屋佑壱・浜田学・茂木桜子・八木光太郎・阿南健治・朝倉伸二
2017年に観たプルカレーテ演出『リチャード三世』が幕間た瞬間からぶっとんでて
その怪作ぶりに3年たった今も、余韻に浸ってるんだけど、
3年ぶりにそのプルカレーテ演出を見れると分かってコロナ禍の6月からわっくわっくだった。
リチャードの時は、谷賢一さんが演出助手をされていて、「この世におもいを絶って死ね」と訳した木下順二版を使っての上演だった。
今回は、潤色として野田秀樹さんが入られていたのでまた違ったカラーになるだろうなと予想していた。
そしたら見事にプルカレーテの異様な世界と、野田秀樹さんのファニーな言葉遊びと世界が共存していてハイブリットだった。
ビジュアル、音楽、衣装はプルカレーテの世界なんだけど、日本語の面白みは完全に野田秀樹!
(作品のテイストも全く違うから比較ではない)
『リチャード三世』のような雷に打たれたような衝撃は無いけど、じわりじわりと確実にやばかった。「着実に」ていう形容詞がなんか似合う。着実に、誠実に、確実に変。
脳にこびりつく聞いたこともない異様かつポップな音楽も、プルカレーテ。
パック役の手塚とおるさんと、メフィスト役の今井明彦さんが狂言回しのように
舞台を操ってるんだけど、もう今井明彦さんの空間制御力がお化けで本当になんだったんだあれは。
このお二人は、りちゃ3で手塚さんがアン女王、今井さんがマーガレットを演じられていてそこでも化物だったんだけど。
いやあ、この二人が今回の舞台を回してるのは納得だし、これだよ!
思い返せば一幕第三場で佐々木蔵之介演じるリチャードに、呪いの言葉を浴びせるマーガレット今井さん強烈だったし、
実は『リチャード三世』で物語を操っていたのは、今井さん、マーガレットだった!!
そうだった!
いやあ感服ってこうゆうときのための言葉だよね。
オーベロンは壌晴彦さん。衣装がやばい。これは生で見てもらいたい。日常会話で使う意味での「やばい」。隠れてるんだけど、美脚とその奥がシンプルに見えそうな危なっかしい恰好してて、プルカレーテのキャラクターの捉え方は凡人は理解できない。
やばいんだけど、なんかそれが正解に見えてくるので余計におかしい。
「壌晴彦」という概念が頭に入ってる人は、それを思うと余計に目が離せなくなってしまう。知らないほうが幸せかもしれない。
オーベロンの妻、タイテーニアは加藤諒くん。
これがまた素晴らしかった。女王の強さというか、I want it , I got it みたいな舞台上には表れない部分、人物背景も感じられつつ、しっかりと場を統制されていて、オーラも持ち合わせていた。
ときたまご(ハーミア)の北乃きいさん、そぼろ(ヘレナ)の鈴木杏さん、板前ライ(ライサンダー)の矢崎広さん、板前デミ(ディミ―トリアス)の加治将樹さんも
もちろん素晴らしかった。この4人のドタバタはかなり正統派な演出がなされていた。
妖精が「妖精」ではなく、キャラクターわけがなされていたのも面白かった。
年の精(浜田学)、目が悪い精(吉田明弘)、あたしの精(八木光太郎)、夏の精かしら(阿南健治)、耳が悪い精(土屋佑壱)。
役名だけみても野田秀樹の感性がダダもれしている。
この精たちもまた面白いんだあ。
4カ月わくわくしてた甲斐もあったし、ほんと楽しかったなあ。
非常な感性を持ったグローバルなお二人が成した作品。2020年生きててよかったあ!!
新国立劇場『リチャード二世』2020/10/22
新国立劇場で『リチャード二世』を観劇
翻訳 小田島雄志 / 演出 鵜山仁
初めて観た作品。演出家の人も初めて観た方。
2009年から行われていたシェイクスピア歴史劇シリーズの最終上演だったそう。
まさかの最初が最後。
でも12年前は10歳だったし、人生初観劇の劇団四季『ライオンキング』が13歳だし、そもそも埼玉だし!って自分を慰めてるけど、ちゃんと情報チェックしとけよ!
開演前にパンフレットを読み込んで、なんとか話に置いて行かれることはなかった。
終焉から5時間経って今強烈に印象に残っているのは
謀反人になりかけたオーマール公(亀田佳明)とその母(那須佐代子)がヘンリー(浦井健治)に許しを請い、父ヨーク公(横田栄司)が処刑を求めるシーン。
盛大に笑った。すべての間が完璧すぎで、何といっても那須佐代子さんが圧巻。(笑)
こういうシーンがあるのは本当に嬉しい。
返事をする浦井健治の声使いと間も最高。ああ面白かった。
全体としては、何とも憎めないチャーミングさをまとうリチャードを演じる岡本健一さんが天才。
昨年風姿花伝のあの小さい空間で岡本健一さんと那須佐代子さんが出演するドロドロの恋愛劇を体感して釘付けだったんだけど、今日も本当に素晴らしかった。
近年よく観るシェイクスピアの翻案作品とは違って、かなり忠実な舞台のように感じたけど、面白かったなあ。
海辺を感じる美術、照明もすごくよかった。
特に傾斜になっている坂はバックライトがあって神々しいし、
こうゆうときに使うと全体が引き締まって言葉を奪われるような瞬間ができあがるのか!と胸が高まる瞬間があって最高だった。
衣装も可愛かった。
いい作品を見れて嬉しい。
ミュージカル『生きる』鹿賀丈史ver. 2020/10/12 13:30
宮本亜門演出ミュージカル『生きる』再演を初観劇。
志村喬の顔面の演技!すっごい。
人は死を意識して初めて自分の人生を生き始めるというのは、とっても皮肉。
命も時間も有限なのに、ついずっとあるものと考えてしまうよね。
そんな当たり前のことを無視してきて、あなたは死にますよって言われて初めて
慌てる姿は滑稽。
絶望してから生命力に満ちた輝きを放つのもまた皮肉。
こうゆうのを人間のおかしみと言うのかな。
滑稽でまぬけだけど愛おしい。
このことに早く気づければいいんだけど、
やっぱり若いとすべてが一生続くと根拠なしに信じてしまう部分がある。
頭で分かっていても実感して、実際に行動に移すのは難しい。
けど希望のあるあったかい作品だった。
第一この作品を見れば、余命宣告を受ける前に「すべてのものは有限」という
当たり前のことを自覚して人生を送れる!!
少なくとも渡邊勘治のように、完全に絶望して慌てる必要はなくなるだろう。
渡邊勘次はいわば、みんなの身代わりになって大切なことを教えてくれた現代のジーザス=クライスト=スーパー・スターなんだよ!これはラッキー!
見ながら考えてたんだけど、
明日死ぬと分かっていたら、めいっぱい美味しいごはんを食べて遊びまくると思う。
でも、あと半年だったら何をするだろう。
何ができるだろうって。
ああすごい映画だなあ。
やっぱ名作は名作なんだよ。(当たり前のことを実感として言ってしまってる)
それで本題のミュージカル。
映画では途中で登場する小説家が、狂言回しとなり進行していく楽しいスタイル。
映画と比べて感想言うのはナンセンスだけど、渡邊の本当に居場所のないような
30年間定位置で毎日同じことの繰り返しを行ってきた人生というところがあまり感じ取れなかった。志村喬が化物すぎるだけなんだけど、こういう部分をミュージカルでしっかりと伝えるにはどうしたらいいんだろうか。
考えてみたけど、エピローグ的な部分は音楽に合わせてテンポよくうつしていかないと
上演時間6時間とかになってしまうよね・・・。
まちのおばちゃんたちが役所をたらいまわしにされるシーンは見事予想が的中して、
次々に出現するブースをおばちゃん集団がステージを歩き回り、その場面になるときれいに切り取られた照明がつくシステム。
(たまにこのシーンを舞台にするならこうするかなっていうのを予想して当たると
勝手にうれしい)
ここと渡邊が病院の待合室でおしゃべりおじさんに一方的にいらない話をされるシーンは、ミュージカル!って感じだった。
鹿賀丈史は渡邊にしては、かっこよすぎるというか、まぬけ感がないから
滑稽なおかしみははいけど、リアリティーがあった。
一幕最後の決心を歌うシーンは完全に心を持ってかれた。
二幕はあっという間だったんだけど
やっぱりラストの公園で歌うシーンは頭にこびりついてる。
結果映画と同じように感動した。
どの楽曲も美しく定期的に観たい作品。
鹿賀さんよかった。
そして今日は偶然鹿賀丈史さん70歳のお誕生日で、サプライズカーテンコール!!
楽しかった。