ダッ.

Twitter : @_m_rouge 独り言が大きい。

『ジョジョ・ラビット』

気になってた『ジョジョ・ラビット』見てきた。

 

10才のジョジョの視点で描かれた第二次世界大戦ナチス

 

繊細な題材をポップに描くのはとても

リスクがあるし、真面目なことを真面目にいうことの数億倍難しい。

この作品はその点で、とっても優れてた。

 

 ジョジョやユーゲントに志願した子どもたちにとって、ナチスとはただ「かっこいい集団」であり、ああゆうものに惹かれるのは現代の子供と変わりはない。

 

 そこがしっかりと色鮮やかに描かれていたのは面白かった。「大人に見られたい」とかそういう気持ちがいっそうナチへの忠信を高める。

ナチスに参加するのは自然のことであり、

ユダヤ人が劣っているというのは決まっていること。

 

そこに疑いがなく無邪気に

「かっこいい」を求めて突き動かされる

子どもたち、これが怖かった。

 

いっときの気運で

歪んだ正義が掲げられ

盲目となった普通の人が

受動的に崇拝してしまう。

 

これが一番怖いことだと思う。

 

子ども視点だったゆえに、その純粋さが胸に響いた。

 

いろんな情報が錯綜する中で

わたしたちがナチスにならないようにするには

社会に流されず「自分の頭で考える」ことだと

改めて考えさせられた。

自分が考えたことは間違ってるかもしれないけど、一時の気運や流行に流されるままよりは

断然ましであると思う。

 

そんなようなメッセージを

ポップに扱うことで世界中に広められたのは

この作品の力だと思う。