『アルトゥロ・ウイの興隆』白井晃演出
カフカの『アルトゥロ・ウイの興隆』
白井晃演出版を観劇。
カフカていうのと題材に惹かれて観に行った。
感想としては、「なんだかもったいない」。
独裁者の興隆をポップに描くことで逆説的に、
観客に恐怖を体感させる構成になっていたんだけど、ラストシーンで「どうですか。これが・・・」と直接観客に語りかけてきた瞬間に萎えた。
真面目なことを真面目にいうのはつまらない。演劇だからこそ、もっと面白くできたのではと思ってしまった。
特に昨年末の傑作、ダルカラードポップの衝撃の『マクベス 』を観てしまったから、その影響もあるかもしれないけど・・・
題材も本もいいんだけど、2020年バージョンに
大きく脚色してもよかったんじゃないかなと思ってしまったから「もったいない」。
音楽のバンド演奏と
草なぎ剛さん演じるアルトゥロは完璧だった。
脚本がもったいないと感じた。