(ネタばれも含むメモ)
新国小劇場『東京ゴッドファーザーズ』
キャスト
<原作>
観劇前日の夜、寝る前にアマプラでレンタルし原作を視聴。
現22歳だからか常識が無いからか今監督も作品も存じ上げていなかったが、
あまりの面白さに脳覚醒。
ストーリーやテーマも面白いが特に細かい描写がとてもユーモアに富んでいて
ここで笑いを入れてくるかというところで沢山爆笑させられた。
間とテンポが物凄い。
少しシリアスなシーンでここぞというタイミングで笑かせてくるので、
不謹慎な気持ちになりながらも爆笑することも。
救急車突っ込んでくるシーン、おばちゃんたちの井戸端会議、諭吉の表情を変える描写等々素晴らしい!
本編中の音楽も素晴しいのに、エンディングでもう一仕掛けあって、天才。
<舞台>
観ながら感じてたこと(概ね時系列)
・牧師の説教中に、牧師がいる舞台中央がせりあがってその下にホームレス&ゴミたちが出てきたときに「うお~」と思った。シンプルに身分がそのままポジションの上下で可視化されてるのと、単純になんかでてきたーという面白さ。
・赤ちゃん登場の泣き声サウンドが盛大に神がっかてた。
・赤ちゃん発見からのミユキの反応のテンポがかなりはやく、捨て子に遭遇した
衝撃とか色んな起こるであろう感情が少し感じられにくかった。
・ミユキが「水」を買いだしに行くシーンは、溜り場というか家で待つギンの身の上話と同時進行のため、目が足らず、どっちもあまりよく見るということができなかった。
・駅ロッカーシーンでは裏面になるブロックの座席だったため小道具やロッカー(キャスターで転がす)の音やそれを出し入れするキャストさん、
+駅構内の混沌とした雰囲気を演出するために行きかう人たちの演技で肝心の主要3キャラの声が聞こえづらく、何が行われているか分かりにくいと感じた。
基本的に原作で同時間に進行しているものを、
ステージ上で上手く場所を別けて同時進行しているためかなり視覚の情報量が多い。
これが上手く機能して演劇だから出来た深みのある表現になったシーンと、
もう少し丁寧に観たかったと思うシーンが出てきた。
主要3キャスト以外の8人でその他大勢のキャラクターを賄っていることもあり、
その変化の面白さとか、組み合わせがかなり面白かった。
・結婚パーティーの銃殺害のシーン、みなさんストップモーション物凄く上手で面白かった!!!
・その後の「大掃除」シーンで殺された新郎を演じた阿岐之さんが若い暴力集団としてでてその最中に照明で区切られた場所で、アナウンサー役になり新郎殺害ニュースを読み上げ、終了と同時にまた暴力集団に戻る演出が面白かった。
・ハナが昔お世話になってたゲイバーでマスターとの会話。
「あの頃は本当に楽しかった」からの回顧シーンが最高だった。
全盛期を思わせる華やかな衣装に身を包んだハナが歌う「ろくでなし」
最高に明るい場面で、本気のショーを見に来たかのような面白さ。
なまめかしい感じと思いきや大きすぎる声量が超おもしろかった。
あとシンプルに透け素材の赤いドレスから見える筋肉がすごかった。(笑)
ある客に「このくそじじい」と罵られて八倒しに行くハナ(松岡昌宏)さんの後ろ姿が
勇ましく頼もしくもう完璧な!!面白いシーンだった。
そこからの袖で早着替え→マスターとの会話の切り替えの早さが素晴らしかった。
しかも早着替えでぎりぎり間に合った!みたいなわざと笑いを取りに行くでもなく
しっかり心もあったのですごーい!てなった。
あれだけ動いたら息切れててもおかしくないのにすごい。
以下 時間がある時に随時加筆🤝